2007年3月23日金曜日

グルノーブルの奇跡!? (la nouvelle cuisine)

(もといさん!実質3日で終わったのでこのタイトルですよ!)

先日も書きましたが、実はアパートのキッチンが改装中でした。
で、
その模様を書いておかねばと言うことで。

始まりはだいぶ前にさかのぼるのですが、実は電気・水道代は会社に払っているわけではなくて大家さんに払っているのです。毎月ではなくて、3ヵ月分まとめて。まぁ、この辺は会社に直接払う場合と同じなんですけど。その際の詳細は今はおいておいて。

今のアパートを借りる前、下見をした時、大家さんに『キッチンはきれいに直すから』(フランス語。友人通訳による。その節はお世話になりました>もといさん)と言われていたのです。で、入居後まずはペンキ塗りが始まり、それが終わってから大家さんがチェックに来たわけです。その時点で12月末。そのときに、『キッチンは1ヶ月後に直すから』(大家さん片言英語+フランス語)。まぁ、フランスですし、そんなものかと気長に構えていたのですが、いつまでたってもキッチン改装の連絡が来ない。奥様はキッチンの改装を楽しみに待っているし。すでに3月ですし。なので、電気・水道代の小切手を大家さんに送るときに一緒に手紙を入れてしまえということで、書いたわけですよ。たどたどしいフランス語で(Google先生に感謝)。
そしたら、研究室のほうに連絡が来たのです。大家さんは自分がフランス語ができないことをお見通しってことですね。で、秘書の人に呼び出されたのが先週の木曜日、2007年3月15日。そのときに、家の鍵をエージェントに持っていってくれといわれたのです。どうもこちらでは、改装するときは鍵を業者さんに渡すのが常らしいのです。ペンキ屋さんの時もそうだったので。で、鍵を渡すのは3月19日の朝。Agence Lacroix Immobilierに渡せとのこと。以下はその日からの記録です。

1日目(2007年3月19日 月曜日)
朝、Agenceに鍵を渡す。場所は秘書の人から聞いていたのですが、時間が分からん。ということで、Google先生にお伺いを立てると、なんとHPがある。ふんふん、朝9時からね。ということで、8時45分くらいに家をでて、Agenceへ。場所はすぐ近くなので、テクテク歩いていく。で、ものすごく怪しいフランス語で『キッチンの工事の予約をしてあるんだけど・・・』と言うと、受付のお兄ちゃんが対応してくれて、電話番号を聞いてくる。そうこうしているとおくから女性の方が出てきて(こちらが上司っぽい)、お兄ちゃんがなにやら説明。すると、すでに手はずは済んでいるらしく、万事OKらしい。と言うことで、鍵を渡し、研究室へ。仕事をしていて、夕方に奥様から電話が。なにやら、2日水が止まり、トイレもシャワーも使えないと言われたらしいとか何とか言っている。それはまずいだろうと秘書の人のところへ。事情を聞くと、朝8時から夕方6時まで水が止まるとのこと。それを聞いてちょっと安心する。シャワーも使えないのはつらいので。それを奥さんに電話連絡して、その日は早めに帰宅。すると、家中に資材が・・・奥さんの話によると、この日は午後から資材を搬入して終了した模様。なぜ、仕事を始めないのか不思議・・・それにしても部屋が狭い・・・

2日目(2007年3月20日 火曜日)
今日から工事開始とのこと。夕方研究室から帰ってくると流しが跡形も無い・・・その代わりに、新しいキッチンが姿を見せ始める。奥様の話によると、工事のおじさんは鼻歌を歌いながらキッチンを破壊していたそうな・・・すでに、流しと棚とオーブンの据付が完了。流しへの水道は、旧配管が露出しているところで切断し、新たに温水器からの配管を接続させると言う荒業。むむぅ。日本では考えられん方法だ。それにしても、なんだか仕事速くないですか?ほんとにおじさんフランスの人ですか?
この日は夕食を作れないので、Grenobleでの初の外食。日本人の友人に教えてもらったクスクス屋さんへ。量が多くて返り討ちにあう。

3日目(2007年3月21日 水曜日)
この日は、工事のおじさんがお医者に行く日だったらしく、10時半に来るからと言っていたそうなのですが、見事に午前中は来ず。さすがフランス。午後から来たらしいのですが、工事は着々と進んだようで。この日は、コンロおよび、冷蔵庫の据え付け。冷蔵庫は棚の中に隠されるタイプ。廃熱とか大丈夫なのだろうか?工事のおじさん、翌日は8時半に来ると言っていたそう。ホントか?と疑いながら、夕食。この日もキッチンが使えないので奥さんが買ってきた出来合いのお惣菜で夕食。これがうまかった。

4日目(2007年3月22日 木曜日)
奥さんによると、工事のおじさんきっちり8時半に来たそうです。いや、ほんとにおじさんフランス人ですか?この日は、破壊した壁の部分と、新しくコンロを据え付けた部分のタイルはり。石膏塗ってタイル貼り付けるんじゃないんですねぇ。
5日目(2007年3月23日 金曜日)
この日はタイルの仕上げと床の穴埋め。午前中で終わったらしく、買い物に出かけていた奥さんとエレベータ前で鉢合わせ。んで、説明してくれたそうですが、おじさんは英語分からない。奥さんはフランス語分からない。と言うことで、ボディランゲージだったそうですが、奥さんが『きれいになったね』と言うとおじさんは満足げに帰ったそうです。




と言う感じで新しいキッチンが出来上がったわけです。それにしても、びっくりの連続でした。
まず、大家さんにキッチンどうなったの?って聞いてからの対応の早さ。手紙を書いてから1週間くらいで連絡が来ましたから。それと工事の早さ。まぁ4日間かかったわけですが、3日目と4日目は半日ずつなので、実質3日。予定どうりじゃないですか。ネットのときもそうでしたけれど、怠け者フランス人のイメージを完全に覆す出来事でした。しかし、これってラッキーなのかも知れません。研究室の友人は、2006年1月に入居して、そのときに大家さんに床を直すからと言われまだ直ってないと言ってたので・・・その友人曰く、『普通は、大家さんと戦わないといけないんだけどねぇ』。いや、『戦う』って・・・まぁ、自分は良い大家さんに当たったということか。


奥さんのblog(ちまちま日記)やmixiにも詳細が載ってます。よろしければ、そちらもどうぞ。

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

ほっほー.すげーな(笑)
そうですか,ホンマに3日(まぁ半日は誤差誤差!)で無事に完成しましたか.
でも,確か,家を借りるときは直ぐにでもキッチンを改築する,って勢いだったのに.ま,そこらがフランスですか?!
しかし,冷蔵庫,大丈夫なんでしょか.

tetsu さんのコメント...

>もとゐ さま
何とか無事にできましたよw
まぁ、借りるときにはそのくらいの勢いで言っておかないと借りてくれないかもって思ったのかもしれませんね。まぁ、その後はフランスってことでw
冷蔵庫はちょっと心配っちゃ心配なんですけどね。後ろは筒抜けになってるので一応は大丈夫かと・・・(ほんとか?)