2007年4月10日火曜日

今更ですが・・・(2007年4月12日追記と写真追加)

自転車を購入しました。だってあったかくなってきたし(今日の日中は半そででOKの陽気!)、Grenobleは四方を山に囲まれた盆地なので、研究室までは平地だし、Tramの定期も馬鹿にならんので・・・

と言っても新品ではなく、中古。ここGrenobleでは、皆結構自転車に乗ってます。しかもふる~い自転車にもばしばし乗ってます。皆物持ちがいいんだなぁって漠然と思っていたのですが、どうもそれだけではないようで。

ここGrenobleには、中古自転車、と言うよりは廃棄されるような自転車すらも集めて、自分で組み立てたり、修理したりして使おうと言うassociationがあります。その名も『Un p'tit vélo dans la téte』。
自転車購入を考えてから、研究室の同僚に相談すると、ココを勧められたのです。なぜか。中古自転車ならぼろいしので盗難に遭いにくいから。どうも自転車盗難は日常茶飯事のようで。別の同僚は2回も盗まれたとか・・・

で、HPを調べると、夕方からしか開いてない。ので、18:05くらいに地図を見ながらたどり着くと、いまだ開店準備中。そらそうだよな。で、『Je voudras un vélo.』と聞くと、怒涛のようにフランス語で話しかけてくる。まぁ、そらそうだ。で、何とかかんとか解読すると、『ココはお店じゃなくて、協会だから。自分で修理したりするんだよ』となかなかおっとこまえで長身(自分よりもはるかに高い!!)のお兄ちゃんが説明してくれてたようです。まぁ、それはなんとなく知っていたので、
自分 : 『Donc, how can I take vélo?』(仏英ちゃんぽんw)
と聞くと、
お兄ちゃん : 『ココで入会金を払って自転車を選んでよ』(仏英ちゃんぽんw)。
なるほど。入会金ね。そう。協会というだけあるので入会金が必要なのです。でも、学生なら年間13€。これで一年間は工場と工具などが使いたい放題なんです。さくっと用紙を記入し(氏名とメアドを記入するだけ。身分証なんかの確認一切無し!)シールと会員証をもらう。シールは自転車に貼るのだとか。盗品じゃないよって証明にでもなるんですかね。
その後、工場の隣の倉庫へ。すると、どうよ。所狭しと、自転車(ロード、マウンテン、ダッチetc)が無造作に置かれている!おまけに、ちょっとブレーキワイヤー切れちゃったかなって程度のものから、これって廃車寸前ですよね?っていうものまでが一緒くたにされてました。この中から選ぶのですが、
お兄ちゃん : 『What kind of bike do you prefer?』
自分 : 『Je voudras le VTT』
と答えると、
お兄ちゃん : 『この辺がそうだね。どれがいい?』(英仏ちゃんぽん)
VTTはフランス語でマウンテンバイクのこと。指差される辺りを見ると確かにマウンテンバイクが固まっている。その中で程度の良さそうなのをチョイス。後輪ブレーキと後輪ディレイラーのワイヤー外れ、ハンドルが曲がっている、サドルが固まっている、と言う状態だったのですが、新品のワイヤーも付属してたしいいかということでこれに決定。お値段40€。この値段はあの中では高いほう。お兄ちゃん曰く、『これはいいバイクだからね!』だそうだ。まぁいいか。
で、この自転車を持って工場へ。お金を払ってさて修理。必要な工具は全て工場内にあるし、必要な部品(ハンドル、ペダル、ブレーキ、などなど)は全て揃っている(もちろん中古ですよ)ので、不便は無い。さて、自転車の整備なんて何年ぶりか。最初はちょっともたつきましたが、次第に昔を思い出し、ふんぬぅっっとワイヤーを張って、後輪ブレーキ終了。同様にして後輪ディレイラーも終了。さて、問題はサドルだ。これが、固まっててうんともすんともいわない。おそらく何かをかみこんだのだと思うのですけど、途方にくれてお兄ちゃんに助けを求めると、
①力いっぱい手でひねる→動かない
②CRCを吹きかけ、プラスチックハンマーではたく→動かない
③パイプレンチで強引に→動かない
④万力にサドルをはさんで、自転車本体をまわす→ピクリともしない
と言う、ひっじょうに豪快な、日本ではお目にかかれないような整備方法(?)を見せていただきました。が、ピクリとも動かないのでお兄ちゃんもお手上げ。しまいには『溶接されてるかもね』とか言い出す。そんな訳なかろうが。どこに溶接痕あるよ?まぁ、時間も時間(20:00。終了時刻)だったし、とりあえず走れるようにはなったので今日は低いサドルのまま帰宅。明日の昼休みにでも直すかな。

(2007年4月12日追記)
で、自転車はこれ。
フレームのはがれかけたステッカーを見ると、『Shimano』の文字が。どうやらShimano製の自転車のよう。
ディレイラーはもちろんShimano。なかなか頑丈なフレームで結構気に入ってます。まぁ、ちょっと汚れていますが。おまけにタイヤは無駄にミシュラン。さすがフランスw
サドルはいまだに低いまま。やっぱりパイプレンチかなんかを使って力業するしかないんだろうなぁ。


それにしても、このp'tit vélo、Grenobleではかなり浸透しているようで、今日も自分が整備している間は、工場は人であふれていました。車輪のバランスをとるお兄ちゃん、ブレーキと電灯を直す女の子、パンクを直す男の子。年代も性別もまちまちでしたが、それだけ市民に浸透しているってことです。いや、ちょっと前にはやった『MOTTAINAI』精神そのままじゃんって思いながら作業してました。

自転車の写真などは明日upしますのでお楽しみに。
(2007年4月12日写真追加しました)

さぁ、これで運動不足が解消できるか?

(2007年4月12日追記)
アパートから研究室まで自転車で15分。Tramだと待ち時間とかあるので下手すると30分くらい。すごい時間短縮。でもあんまり運動にはならんなぁ・・・

4 コメント:

匿名 さんのコメント...

Tetsuさんが支払った金額を見ると、
日本だと新品が買えそうですが、
フランスでは自転車、高いんですか?
フランスで売ってる安価な外国製品ってゆうと、どこ製になるんですか?

tetsu さんのコメント...

>t-aist さま
自転車が高いというか、すべてのものにおいて、日本のような激安の商品というものが存在しません。あってもcarrefourブランドのものとか。それでも日本の激安店に比べれば高いですね。
安価な外国製品といえば、ラジオとかはすごーくちゃちくなるのですがありましたね。Made in Taiwanだったかな?

匿名 さんのコメント...

おお,いろいろやってますねぇ!
でも,自転車は盗まれない様にぼろいのを買う予定だったんじゃ・・・?(^-^;
蚤の市(ゴミの市)でも結構,売り物とは思えない自転車がありますね,そういや.

くれぐれも事故にはお気を付けを.交通事故も結構あるんで,せめてヘルメットは新品をどうぞ!それと反射板のついた黄色いチョッキですかね.2,3ユーロで売ってますよ.
自転車のパーツは日本より種類豊富なんじゃないかと思いますが,どうでしょう.

tetsu さんのコメント...

>motoi さま
これでも結構ぼろいですよw
さすがに蚤の市に出ている自転車は手が出ません。ぼろすぎっていうのもあるんですけど(走るかどうか分からんつーの)、どうも盗品くさくて・・・
ヘルメットですか。今のとこ購入予定は無いですけど、脚につける反射テープ。あれの『vélo』って書いてあるやつを購入しようと思っています。
p'tit véloには、それこそ何でもありましたよ。ハンドル、サドル、ディレイラー、リム、フレームはもちろんタイヤまでありました。新品部品は自転車屋さんに行くといっぱいありますが、どれも高くて手が出ませんw